心理学コラム

【レジリエンスとは】強いメンタルを作る逆境力を手に入れる方法

こんばんは、旅する心理士ゆうちょ(@yuucho_obake)です!

今日は、レジリエンスについて紹介します。

近年、レジリエンスという言葉は、心理学の世界だけではなく、経営学や組織マネージメント学など幅広い分野で取り上げられるようになりました。レジリエンスに関連する書籍、インターネット記事、研究発表会など、諸々参加する中、わたしにはなかなか「その言葉」を受け入れることが出来ませんでした。

そう、マインドフルネスがやってきたときみたいにイマイチしっくりこない
たぶん、カタカナなのでイメージしにくいのかな。

しかし、先日なんとなく理解できたので、噛み砕いてここにプロットしたい。

レジリエンスとは、逆境やトラブル、強いストレスに直面したときの対応力のことです。持って生まれた力ではなく、鍛えることができる力

鍛えることができる力ということは、現在打たれ弱くても、これから鍛えることができる、という未来ある力です。

 

レジリエンスとは

ひとことで言うと、回復力のこと

よく、ゴムボールに力(ストレス)を加えたときの、ゴムボールが跳ね返る力に例えられます。

その時点で「え?ゴムボール?」って感じだったけど、もう少し柔軟な気持ちで考えてみた。

元々は、ナチスドイツのユダヤ人大虐殺「ホロコースト」で生まれた孤児の研究をきっかけに生まれた概念です。

ホロコーストで生まれた孤児にはトラウマから立ち直れない群と、トラウマを乗り越え精力的に生きている群がいました。その逆境を乗り越えた人たちは、困難な状況に押しつぶされることない回復力を持っているとし、それをレジリエンスと呼びました。

レジリエンス研究者であるポジティブ心理学のライビッチ博士は、レジリエンスを、「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。

こんな背景があって、しっかりした研究に基づくものだと思わず、驚きました。



レジリエンスを構成する能力とは

参考文献や学者によって構成要素の数や内容が異なりますが、今回は6つの構成要素を紹介します。

Self Awareness 自己認識

自分自身を正しく認識すること。自分の気持ちや考え、自分自身の性格、長所や短所はもちろん、自分は何を大切にしているのか、何を目標としているのか認識することです。

Self Regulation 自制心

状況に応じて自分の気持ちや考え、行動をコントロールすること、適切に制御することです。

Mental Agility 精神的柔軟性

客観的に物事を揶揄できる力。視野が狭くなりそうなところを、多面的に捉え、幅広く柔軟に物事を見つめることです。

Optimism 楽観性

物事の良い面も見られるポジティブ思考。未来はより良いものになる、良くすることができるという確信を持つことです。

Self Efficacy 自己効力感

自己に対する信頼感や有能感のこと。やればできる、自分は対処できるという自信のことです

Connection つながり

ソーシャルサポートですね。家族や友人など社会的関係の中でやりとりされる支援のことです。

逆境を乗り越えたあとの成長へ

自分の力では状況を変えることができない場合、状況を上手に受け入れることが重要になります。

柔軟性を高めるために

1.その出来事を受け入れること

なすすべなく諦めることではありません。変えることのできない事実を無理に変えようとしてエネルギーを浪費せず、自分がコントロールできることにエネルギーを向けます。

2.その出来事を振り返り、失敗から学ぶこと

「他にどのような考え方ができるだろうか」「自分の家族や友人が同じ状況なら、自分は何て声をかけるだろうか」といった質問を自分自身に投げ、今までとは違った角度から状況を捉え直します。

逆境のまっただ中にいるときは、「逆境」の意味まで考える余裕がありません。なのですぐに意味を見出さなくても、今一生懸命やっていることが必ずどこかに繋がると信じることは、レジリエンスの重要な要素になります。

失敗なんてありません。そのときは失敗に思えても、その状況があってこそ、今の自分があります。つまり、今の自分になるために、その「逆境」が必要だったのかもしれません。もし、今の自分も「失敗」なんだとしたら、それがいつかの自分となり、振り返れば「失敗」ではなく、「逆境を乗り越えた」経験になっているのかもしれないです。



それでは、つらい体験から意味を学び、成長するためには、どうすれば良いのでしょうか?

広い視野で見つめ直すこと

つらい体験に直面すると、視野が狭くなりやすい。不安、恐れ、怒りなどのネガティブな感情は人の視野を狭くします。次につながる成長をするために、逆境体験を客観的に眺め、広い視野で見つめ直すことがポイントです。

過去の失敗や、困難な体験をふりかえるときに、「自分は悪くない。被害者だ。」「何をしてもうまくいかない」と悲観的な見方をしがちです。その困難な中でここまでやってきただけですごいことだと思います。自分なりに努力した部分があったり、支えてくれる人がいたからやってこれたのかもしれない。全部をポジティブに捉えることなんて出来ないけど、ネガティブな中に隠れた小さなポジティブがあるかもしれないので、探してみてください。

一般的にピンチは成長のチャンスと言います。確かに乗り越えれば、自分への自信につながるでしょう。でも、ひとりではどうにもならないもの、息詰まってしまうものもあります。そんなときは、誰かに相談したり、一旦放棄する、問題から離れることも大切だと思います。

もうちょっと調べてみたいって方のためにレジリエンス書籍も貼っておきます👇