こんばんは、旅する心理士ゆうちょ(@yuucho_obake)です!!
本日はポジティブシンキングについて紹介する訳ではありません。
ポジティブに考えようとしても、なかなかうまく出来ないあなたに「ポジティブに考えなくても良い方法」をお伝えします。
世の中のポジティブ押しはすごいです。
心理学の世界でも「ポジティブ心理学」という言葉があるくらいポジティブは蔓延しています。
しかし、もともとネガティブ寄りの性格だったり考え方をしている人が、急にポジティブな考え方をするのは無理があります。
ネガティブ思考の人が、他人から「ポジティブに考えよう」というもっともらしいことを言われると、「そりゃそうだな」とポジティブに考えてみようとします。しかし、自分の今までのやり方とは大きく離れているので、無理があり、かえってストレスが溜まることだってあります。
本日は、「ポジティブに考えよう」「楽観的になれよ」と言われても、なかなか受け入れられない方に向けての記事です。
なかなかポジティブになれない*ネガティブ思考の種類
ポジティブ思考はもちろん大切なことです。
基本的には、楽観的に考える人は悲観的に考える人よりストレス耐性が高く、新しい環境に適応しやすいという研究データがあります。
しかし、先ほどお伝えしたように、もともと楽観的ではない人が無理やり楽観的に考えることは大変だしそれだけでストレスです。
実はネガティブ思考にも2種類あります。
✔︎過去も未来もネガティブに捉える方
✔︎過去はポジティブに捉えつつ未来はネガティブに捉える方
例えば、明日新しい企画のプレゼントするときの例で考えます。
過去も未来もネガティブに捉える方は「前もうまく話せなかったし、次のプレゼンもうまくいかないだろうな・・・不安だ。」というタイプです。
過去はポジティブ、未来はネガティブな方は、「この前はうまく話せなかったけど頑張ったし反応が良いクライエントもいた。しかし、明日のプレゼンはうまく行くかな・・・不安だな。」というタイプです。
今回は後者「過去はポジティブに捉えつつ、未来はネガティブに考える人たち」のストレス対処法について紹介します。以下、未来ネガティブ思考と呼ぶ。
ポジティブなれなくてもいい!
未来ネガティブ思考さんのストレス対処法とは?
一般的なストレス対処法は、好きなことをする、リラックスできる時間を作るなどです。
しかし、未来ネガティブ思考さんには、このストレス対処法は有効ではありません。
一見ストレス解消できなそうな心配なこと問題についてしっかりと考えることの方が有効なストレス対処法です。
下手な気晴らしをした方が不安が高くなります。試験前にリラックスしようと音楽を聴いてもそわそわしたり、友人とお茶してても試験が気になったり、あの問題はどんな答えだっけ?とリラックスしきれない。
もし、これでドキッとした方は未来ネガティブ思考の方かもしれません。そんな方は、無理にポジティブに考えずに、自分に合ったストレス解消法が良いです。
未来ネガティブ思考さんは、徹底的に問題と向き合う「問題解決技法」がおすすめです。
ネガティブ思考のままでいい「問題解決技法」のすすめ
問題解決技法は問題ととことん向かい合う技法です。
ネガティブ思考さんの場合は、「リラクゼーション」より「問題解決技法」の方がストレスが下がる場合が多いです。
ポイントは、頭の中で考えずに紙に書き出すことです。
手順は以下です。
- 具体的に問題点をあげる。
- あげた問題点の優先順位をつける。
- 優先順位の高いものから対策を考える。
- 対策の中で実行可能で効果がありそうなものを選別。
- 対策を実行する。
- うまくいかない場合は別の対策を実行。
①現在困っている状況の問題点をあげます。
具体的にあげるのがポイントです。
例えば、先ほどの明日のプレゼンが不安な例だとしたら、
・パワポが最後まで出来ていない
・人前でうまく話せない
・添付資料が不足している
・パワポを操作しながら説明する余裕があるか不安だ
などです。
②上記の具体的な問題点に優先順位をつけます。
1. パワポが最後まで出来ていない
4. 人前でうまく話せない
2. 添付資料が不足している
3. パワポを操作しながら説明する余裕があるか不安だ
③優先順位の高い順番で対策を考える。
ここではブレインストーミング的に使える使えないは別として思いつくままアイディアを出します。
1. に対して、
・とにかく死ぬ気でやる
・あきらめる
・部下に頼む
・上司に相談する
・昔の似たような案件で使ったパワポを再利用する
・ネットで検索する
・後半はパワポなしでやる
・ノリでやる
④実行可能で効果がありそうなものを選別
部下に頼むかな。
⑤実行してみる
部下に声をかけようとしたら、部下の方が忙しそうで声をかけられなかった。
⑥別の対策を実行する
上司に相談してみよう・・・
このように問題解決を繰り返していきます。解決にたどり着く確率は上がっていきます。
無理にリラックスしたり、忘れようとしても余計気になるもの。
そんな時はとことん問題と向き合いましょう。
どうしよう・・・とぐるぐる考えているより、現実的なことを考える時間に当てていくのも有効です。
今回はネガティブ思考さんにおすすめのストレス対処法でした。
それでは、また明日ー!