こんばんは、旅する心理士ゆうちょ(@yuucho_obake)です!!
今日は発達障害のライフスキルについてお話したいと思います。
発達障害の方が少しでも生きづらさを少なくし、快適に生きていくためにはライフスキルの獲得が必要です。
ライフスキルは成長に合わせて少しずつ獲得していきますが、どんなスキルをどの程度獲得するかは自分の特性や環境によって大きく左右されます。
例えば、「いつも笑顔でいる」とか、「人の目を見て話すけど、長時間は見つめない」という具体的で細かいものから、「名刺の交換の仕方」「コピーの仕方」など実用的なもの、上手な睡眠の取り方や食事法など生きる基本のもの。
ライフスキルとは、生きていく上で必要となるさまざまなスキルのことです。
場合によってはノースキルのまま大人になる方や、スキルだらけの完全装備で大人になる方もいます。環境の変化によって今までのスキルが通用しなくなるケースもあります。
そんなわけで、本日はライフスキルのひとつ、パネル切り替えについてお伝えします。
Contents
発達障害はタッチパネル型の自己イメージを持つ
発達障害はタッチパネル型の自己イメージを持つと言われています。
※一概にみなさんそうとは言えませんが。

イメージとして、パネルがたくさん並んでいて、パネルの監視員が自分です。各パネルは独立していて、家庭パネル、会社パネル、趣味パネルなどそれぞれの世界がそこに入っています。必要な時にそのパネルをタッチすると、ウィンドウのようにその世界が開き、そこを生きて、そこで活動をするイメージです。

パネルを開いた瞬間から、そのパネルの続きが始まるので、そのパネルの中の人に「久しぶり」と言われても、この前会ったばかりな気がするかもしれません。
このタッチパネルのイメージは、テレビモニターでもパソコンでもいいですが、格子状の自己イメージです。
ちなみに、一般的な自己イメージは中心に核となる自己があって、同心円系に広がって行くと言われています。
タッチパネル型の自己イメージの特徴とは?
対象との距離感が近い
パネルにタッチして、パネルの中で生きるということは、認知対象との間の距離が近い。つまり、一体化しているということ。
ひとつのパネルにいる間、他のパネルは「コントロール外」「外の世界」になります。
2つの自己イメージ
パネルの中で生きる自分と、パネルを監視する自分も存在しています。
これは別に悪いことでも良いことでもありません。パネルの中を生きる自分自身と、それをパネルの外から客観的に見ている自分が同時に存在するイメージです。
感覚として理解できる方と、うまく理解できない方がいるかなと思います。
発達障害の方が不調になる時と、パネル型自己の関係
重ねますが、自己イメージの形式に良いも悪いもありません。
パネル型自己イメージで、うまくパネルを切り替えて生きているときは特に問題ないと思います。監視も全て行き届いて、各パネル間の切り替えもうまい状態です。
不調になっている時は、以下の状態が考えられると思います。
パネルの中がカオス
いずれかのパネルの中で、環境が悪くなったり、人間関係が悪くなっている状態です。これがひとつのパネル内だけで、他に影響していない場合はまだマシかもしれません。
でも、発達障害の方は、鈍感力が高いグループと、繊細なグループに分かれます。ひとりの個人でも、ある部分には鈍感で、ある部分には繊細だったりします。
なので、空気の悪さに敏感に反応して、たったひとつのパネルでも影響を受けやすくなります。
ひとつのパネルしか見えない
対象との距離が近く、一体化しやすい分、視野が狭くなりやすいです。
本当は他のパネルがたくさんあるし、監視員の自分がいるはずなのに、視野が狭くなり、世界はこのパネルだけな気がしてしまいます。
ここがダメならもうダメだ。世界全部ダメだと、考えやすくなります。
パネルがうまく切り替えられない
対象と一体化しすぎてなのか、不調になったからか、卵か鶏か問題ですが、パネルがうまく切り替えられない状態です。
仕事パネルと家庭パネルの境界が曖昧になり、パネルの切り替えとともに、切り替えていた気分や考えを他のパネルにも持ち越します。
パネル型自己イメージを生かしたライフスキル
ほかのパネルの存在を意識する
自分にはほかのパネルもあると意識することが大切です。
意識するために、自分の持っているパネルを書き出しましょう。
ひとつのパネルで環境が悪く、生きづらいときはパネルのリストを見て、ほかのパネルの存在を思い出しましょう。
パネルの監視員の自己イメージを強くする
イメージ法ですね。もうひとりの安全な場所で監視している自分を思い出します。
今の自分から魂がシューっと抜けて、青くて丸い地球が見える位置まで上がります。銀河を超えると、しゅっとパネルから出て、パネルを監視している自分に魂が入るイメージ。

監視員の自分はパネルの中で困っている自分を観察します。
これで視野が狭くなっている状態から脱却できます。
イメージがうまくできないときはイラスト見たり、日ごろから地球脱出するイメージを練習してみましょう。
パネルの切り替えを上手にする
パネルを切り替えるスイッチを作る方法です。
場所が変われば自動的にスイッチが入りパネルが切り替わる人は多いです。これは無意識的にスイッチを入れている場合です。

職場でめちゃくちゃつらかったけど、音楽が趣味のひとはライブハウスに行くとさっきまでの疲労やイライラは嘘だったかのように切り替わったりします。仕事パネルから音楽パネルへの自動切換えです。
これを意識的に切り替えてみましょう。
「スイッチ切ります」「仕事スイッチオン」と声に出してみても良いですし、儀式を作っても良いと思います。
儀式とは、制服を着る、時計をつける、ストレッチするなど、なんでもいいと思います。なるべく、目に見えるものが良いかなと思います。
わたしは白衣を着ることがカウンセラースイッチです。
今日のライフスキルは分かりづらかったかもしれないです。
何か質問があればお問い合わせください。
それでは、また明日ー!